五つの障害を乗り越えよう
銀行や証券、保険会社が中心となって設立し、傘下に銀行、信託銀行、証券、保険、リース、クレジット会社などを擁する持株会社。グループ全体の経営方針と傘下各社のトップ人事の決定権は持株会社が握る。日本版ビッグバンの一環として1998年(平成10)に設立が解禁され、
外為が99年4月に上場会社として初めて持株会社(大和証券グループ本社)に移行し、以降、ほとんどの大手銀行、証券会社が持株会社を設立している。さまざまな業態が同じ持株会社の下に入れば、互いの不得意分野を補い合えるほか、株式の取得・売買を通じて機動的に経営戦略をたてたり、金融再編に即応できるようになる。第一勧業銀行・富士銀行・日本興業銀行(持株会社名みずほホールディングス。2000年9月設立)、東海銀行・三和銀行・東洋信託銀行(持株会社名UFJホールディングス。2001年4月設立)、東京三菱銀行・三菱信託銀行・日本信託銀行(持株会社名三菱東京フィナンシャル・グループ。 2001年4月設立)がそれぞれ金融再編成のなかで生き残りを賭けて持株会社方式による事業統合を図った。ただ、銀行は
外為 への影響力が大きいため、一般の事業会社を傘下に置くことはできず、グループ全体で一事業会社の株式の15%以上をもつのは禁じられることになった。
なお、三菱信託銀行、日本信託銀行は2001年10月東京信託銀行と合併し、行名を三菱信託銀行に、三和銀行、
ワラントは2002年1月合併し、行名をUFJ銀行とし、同時に東洋信託銀行はUFJ信託銀行となった。また、第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行は2002年4月分割および合併により、みずほ銀行、みずほコーポレート銀行に統合・再編された。
その後も銀行再編は進み、2001年4月にさくら銀行と
不動産投資が合併して三井住友銀行となったのち、02年12月に持株会社三井住友フィナンシャルグループを設立した。
くりっく365では03年1月に持株会社みずほフィナンシャルグループが設立され、みずほホールディングスはその傘下で銀行・証券会社を統括する中間持株会社となった。さらに05年10月同社の保有する子会社株式を、みずほフィナンシャルグループが取得し、みずほホールディングスは金融機関向けのアドバイザリー会社へと移行した(新社名はみずほフィナンシャルストラテジー)。また同月にUFJホールディングスと三菱東京フィナンシャル・グループが統合し、三菱UFJフィナンシャル・グループが誕生、それに伴い三菱信託銀行とUFJ信託銀行が合併し、三菱UFJ信託銀行に、06年1月には東京三菱銀行とUFJ銀行が合併し、三菱東京UFJ銀行となった。